浄妙寺のお十夜
11月6日
牛久市井ノ岡 浄妙寺(旧暦10月13日)
“オジュウヤ(お十夜)はジュウヤマチ(十夜待ち)ということもある。
この日、浄妙寺に江戸崎町安福寺から僧侶が来て、檀家総代をはじめ、新仏のある家の親族が寺に集まる。檀家総代たちは10日間、浄妙寺の隣の集会所に常駐する。これは以前、お十夜が10日間にわたって毎日鉦を鳴らして行われていたため。檀家総代は事前に版木で御札を刷り、餅をつき、当日配った。各家ではこの餅を仏壇に供えた。また、当日は地域全体の先祖供養と新仏供養が行われ、1軒1軒、戒名を書いた紙を立て、僧侶によるフジモン(富士門)の読み上げが行われ、施主の焼香、観音講の成員による般若心経の唱和となる。市史民俗調査報告書Ⅳによれば、お十夜は、この日までに稲刈りを終わらせ農作業の区切りをつけるという目安でもあった。”