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東猯穴の盆綱

8月13日

牛久市東猯穴

東猯穴の盆綱は「ご先祖様をおぶって来てくれるもの」とか「仏様の使い」と呼ばれ、子供たちが仏様を乗せて各家をまわっていく。しっぽはご先祖様が乗るといわれ最後尾には必ず男の子が背負うようになっている(以前は男の子だけの行事だった)。迎え盆の2~3日前から小学生が家々を回って藁を集めて左縄でなって竜の形に仕上げる。持ちやすいように盆綱の本体から小さな縄が出ている。13日の夕方、公会堂へ集合して共同墓地へ行き、松の木のまわりを盆綱を持ったまま3回まわる。そのあと1から100まで声をそろえて数え、墓地の中央に盆綱をおろすと、一つ一つの墓石から先祖の霊を背負う所作をして盆綱に乗せて墓地から集落へ戻り、右回りに集落を3回まわる。この時のかけ声は共同墓地から公会堂までは「ワッショイ」1周目は「ノーラッセ」2周目以降は「オーラッセ」と変わる。3周目で各家を訪問し仏様を盆綱から背負っておろす格好をして「仏様をお連れしました」という。仏様を連れてきてもらった家の人は「ご苦労様でした」といって子供たちに祝儀を渡した。子供たちは「ありがとうございました」と礼をのべて次の家へ向かう。すべて終了するのは午後9時過ぎ。以前は日没後から始めたのでもっと遅くなった。市史民俗調査報告書Ⅲに調査の報告が詳しく記されている。全て終わった後の竜(綱のこと)は、以前は馬頭観音の前の辻に放置されていたが、今日では危険防止のため燃やしている。