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八坂神社 祇園祭り

旧牛久町の上町・下町では、毎年7月25日前の土日に、八坂神社の祭礼である祇園祭りが執り行われています。

前週の日曜日に、八坂神社から御神体であるスサノオノミコトを移すため、当番の区が八坂神社の倉庫にある御仮屋の材料をトラックで運び、旧6号国道の上町・下町の境に建て、御仮屋と並行して その横の街道にオオジメ(大注連縄)を立てます。

土曜日には、八坂神社に当屋の者、氏子総代、区長が集まり、神主(女化稲荷神社)による拝礼、祝詞、御祓を行います。
その後、御神体を神輿に移し、太鼓、当屋の者に担がれた神輿、神輿の台、神主の順で太鼓を打ち鳴らしながら御仮屋へ向かいます。
渡御の後、御仮屋には氏子総代が交代で待機し、御札を配ります。

日曜日のホンギョン(本祇園)には、御仮屋に当屋の者が集まり、神主の祝詞と御祓いを済ませ、
お神酒(でぼけ)を飲んでから、紅白の幕で飾った軽トラックに神輿を乗せ、ゆっくりと巡行を行います。
各家庭では太鼓の音を聞くと表に出て、回ってきた神輿に沿道からハナ(花)と呼ぶ賽銭をし、
お祓いの後にお札をもらい、五穀豊穣・家内安全を祈願します。
八坂神社へ戻ると神輿を下ろし、神主の手によって御神体は社殿へと戻ります。
この日は、各行政区内で子供神輿の巡行も行われます。
夜には、町行政区は山車の巡業、下町行政区はねぶたの巡業を行っています。

旧牛久町は水戸街道沿いの宿場町で、町運営のために日頃は上町下町に別れていますが、
祭礼にあたっては上町下町が交互にその年の祭礼の準備、神輿渡御、巡行の役割を担うことになっています。
以前は、ヨイギョン(宵祇園)と呼ばれ本来の夏の祭礼の主役であった山車や神馬の巡行が山青年団を中心に行われていましたが、
昔は何十件もあった氏子の数も上町下町合わせて25件程となり、現在は行われていません。
行政上の班と消防団、有志会が中心となって祭の運営にあたっています。

<出演>
八坂神社氏子総代 佐野 勉、完塚 嘉明、山賀 博