アレヨケマツリ（荒れ除け祭り）

この祭りは第二次大戦前に行われていたもので、現在は行われていない。日にちは固定されていなかったが、行う3日前から全戸にサシと呼ばれる名札を細長い縄で縛ったものをまわし、各家はそれにお金を入れた。これは最後に念仏衆の老人たちに渡り、祭りを行う資金になった。念仏衆は荒れ除け念仏を唱えるが、下根は神葬祭ということもあり、念仏も祝詞のようであった。荒れ除け休み、嵐除けとも呼ばれていた。市史民俗調査報告書Ⅲによれば、この荒れ除け念仏は、公会堂の念仏の神の前に念仏衆が集まって唱えていた。