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明神様(鹿島神社)のトウワタシ(当渡し)

10月16日

牛久市東猯穴 八幡神社(旧暦9月19日近くの日曜日)

八幡神社の境内に明神様の小祠がある。明神様はもともと鹿島神社を祀ったもの。以前は明神久保と呼ばれる土地にあったが明治時代の初めに現在地へ移動した。一年度に当屋を決めてオミヤ(御宮)、もしくはオドウ(御当)と呼ぶ小さい木の祠堂をまわす当屋制によって祭祀されている。当屋の役割は、あずかったオミヤを神棚の上におき、当主が毎朝水と榊を新しく供える。祭礼当日は畑でとれた農作物で食事を用意した。当屋での神事は、冨士浅間神社(龍ヶ崎市八代)の神主に来てもらい、神事ののち玉串を奉納、全員で八幡神社の境内の明神様の祠に移動しお参りする(神主はついていかない)。明神様の祠の前で当屋の主人が榊を振り、ここで甘酒と酒をいただく。八幡神社の境内と公会堂の小祠に竹筒に酒と甘酒を入れたものをそれぞれ供え、当屋に戻り直会をする。夜に男性のみ再び集まり当屋の家で当渡し(当屋の引継ぎ。オミヤを次の家に送る)の儀礼を行う。当渡しが終わるとオミヤとともに新しい当屋の家に行き軽く食事をし、ふたたび前の当屋の家へ戻りお茶を飲んでから解散。昔はこの儀礼は夜中の日付が変わる12時ごろに行っていた。祭礼の概要表や当渡しの座席配置図等は市史民俗P105、106。詳しい祭礼の内容は市史民俗調査報告書Ⅲに記されている。